命を守る夏の知恵袋 ~熱中症って、ぶっちゃけどう見分ける?どう対処する?
こんにちは、にいのみ整体院院長の新野見です。
10年以上も整体やってると、夏になると「あれ?なんか調子おかしいな」「頭がボーっとする」「だるくて動けない」なんて声が一気に増えます。
これ、もしかしてってことで、前回のペットボトル食中毒に続き季節ものの、巷で大沸騰中の「熱中症」について熱く語らせてもらいます。
医学的な知識も交えつつ、でも難しくならないように、にいのみ流のやわらかトークでお届けします。
そもそも熱中症って何よ?
一言で言うと、体温調節がうまくいかなくなった結果、体が悲鳴をあげる状態。
外気温が高すぎたり、湿度が高かったり、水分不足だったりすると、汗で体温を下げる機能がうまく働かなくなります。
結果、体内に熱がこもり、いろんな不調が現れる。これが熱中症の正体です。
例えるなら、体の中にあるクーラーが故障してしまって、どんどん熱がたまっちゃう感じ。
熱中症の三段階:どのレベル?
軽度(I度)
【症状】
-
めまい
-
立ちくらみ
-
筋肉のけいれん(足がつるなど)
-
大量の汗
【状態】 → 体が「水くれー!塩くれー!」と叫んでるレベル。
【対策】
-
涼しい場所に移動
-
水分+塩分(スポーツドリンクがベター)
-
衣類を緩めて風を送る
※大事なのは、汗だけでなく塩分も失ってるってこと。
中等度(II度)
【症状】
-
頭痛
-
吐き気・おう吐
-
ぐったり感
-
判断力低下
【状態】 → もう「やばい」ゾーンに片足突っ込んでる。
【対策】
-
体を冷やす(首・脇・足の付け根)
-
水分補給をして様子を見る
-
回復しなければ迷わず病院へ!
この段階で「寝れば治るかも」とか言って放置はNG!治らないのが熱中症の怖いところ
重度(III度)
【症状】
-
意識障害(呼びかけに反応しない)
-
痙攣
-
高体温(40℃以上)
-
呼吸が荒い、脈が速い
【状態】 → 命の危険あり! 即・救急車!
【対策】
-
体を冷やす(氷水や冷水風呂)
-
救急要請
-
水分補給は口からできなければ無理に飲ませない
このレベルは、プロの手に任せないと手遅れになる可能性が高いです。
このレベルになると、体細胞のたんぱく質が熱変性して固まってしまうんです!
分かりやすく言えば、生卵が茹で卵になってしまうってことです
茹で卵は冷やしても、生卵にはもどりませんよね?
だから後遺症が残ってしまう事が恐ろしいですね
年齢と熱中症の関係
実は、熱中症ってどの年代でも起こるけど、発症リスクの高い順に並べると:
-
高齢者(65歳以上)
-
小児(5歳以下)
-
持病を持つ中高年
-
激しい運動をする若者
-
屋外で働く成人
高齢者は「のどの渇き」を感じにくく、子どもは体温調節が未発達。
若者でも「部活で水飲むな」なんて昭和ルールが残ってると一気にリスクUP!
よくある勘違い
✖「水だけ飲めば大丈夫」
→ 汗で出ていくのは水だけじゃない。ナトリウム=塩分も一緒に出てます。 → 水だけ飲むと「低ナトリウム血症」で逆に気分が悪くなる。いわゆる「水中毒」ってやつです
✖「汗をかいていれば熱中症じゃない」
→ 重度になると汗が止まります。“汗が出ない”のがむしろ危険信号。
知らなければ安心しちゃいますよね
✖「若いから平気」
→ 若い人ほど無理する。無理する人ほど倒れる。
私みたいな中年がいいんです。いや違うか!
✖「室内なら安心」
→ 室内でも熱中症になります。特に高齢者の閉め切った部屋は要注意。
よくお年寄りがエアコンなしの室内でお亡くなりになるニュースが有りますね…
✖「冷たい飲み物をガブ飲みすればOK」
→ 胃腸が冷えて体の機能が落ちる。少しずつ、常温か冷たすぎないものを。
そうは言っても冷たいの飲んじゃいます、私
予防のために今すぐできること
こまめな水分・塩分補給
-
一度にガバ飲みするんじゃなくて、20〜30分ごとに一口ずつがベスト。
-
麦茶+塩、もしくは経口補水液(OS-1)などもおすすめ。
- ただしペットボトル食中毒には気をつけて!
服装の見直し
-
黒は熱を吸収します。なるべく白・淡色+通気性の良い素材で。
-
帽子と日傘、ダブルで使えば涼しさ倍増。
室内環境の整備
-
エアコン=悪ではない。むしろ命を守る冷却装置。ここは気にせずガンガン使って
-
高齢者の方には「28℃設定でいいから、エアコンは切らないで」と言ってあげて。
活動時間の調整
-
朝の8時前、夕方の5時以降の涼しい時間に行動する
-
日中の無理な外出・運動は控える(とくに12〜15時はNG)
子どもと高齢者の注意点
-
子どもは遊びに夢中で水分摂取を忘れがち。
-
高齢者は暑さを感じにくい・エアコンを嫌がる傾向。
「暑い?大丈夫?」とこまめに声をかけてあげることが大事。
整体師としてのひとこと
-
頭痛が続く
-
肩こり・背中の張りが取れない
-
倦怠感が抜けない
これ、熱中症のダメージが「自律神経」を乱れさせてるからです。
施術では、背骨のラインを整えて交感・副交感神経のバランスを取ること大事になります。
とくに首の付け根〜背中の中部(T1〜T7)をゆるめてあげると、体がスーッと軽くなる方が多いです。
もしも「夏になると毎年しんどい」という方、早めに整体でケアしておくのも予防策のひとつです。
クーラー嫌いな人への一言
「エアコンは家族です」…(笑)というと大げさかもしれないけど、 命を守る装置であることに変わりはありません。
「冷えが苦手」な人でも、除湿モードやサーキュレーター併用で体に優しく使えます。
我慢大会じゃないんだから、快適さは命を守る行動だと考えてください。
にいのみ的!夏の1日マニュアル
-
朝6時:コップ1杯の水+深呼吸
-
朝7時:麦茶と塩で乾杯(できれば小梅も)
-
10時:屋外行動は控え目に
-
昼:冷房つけて昼寝は正義!
-
夕方:汗をかいたらシャワー+水分+お味噌汁
-
夜:首に冷えタオル+深い呼吸でリセット
まとめ
-
熱中症は「ある日突然、急に」やってくる
-
見分ける力と、正しい知識が命を守る、これホントに大事
-
間違った思い込みは命取りになる
-
水分と塩分はセットで補給!
-
冷やし方、涼しさ、心の余裕、全部が大事
にいのみが伝えたいのは、ただひとつ。
無理しないで、体の声を聞いて全力で対策を!
にいのみ整体院 〒330-0854
埼玉県さいたま市大宮区桜木町2-389 第17松ビル3階
TEL:048-783-4845