整体をする目的と悪化する順序
根幹となるのは、筋骨格の歪みの改善
整体やカイロプラクティック、オステオパシーなど共通する考えが
「身体に歪みなどの異常が無ければ、本来の健康体に成り痛みや不調が無くなる」
と言う事で、当院の施術方針も同様です。
確かにそれぞれ急性的に発した痛みに対応した手技やテクニックはありますが、根幹となるのは慢性的な痛みや、不調の原因となる筋骨格の歪みや神経伝達の改善と考えます。
現代に生きる私たちは
日常生活を送るうえで長時間のデスクワークや丈量物を持つなど、肉体的なストレス。
同僚、友人、家族など複雑な人間関係による対人、社会的ストレス。
尋常ではない暑さや寒さ、気圧や紫外線など気候的なストレス。
食品添加物や農薬など食品を介したストレス。
スマホやパソコン、電化製品など電磁波などのストレス、
と様々な環境や要因から、ストレスを受け続けています。
こういったストレスが積み重なり、骨格を歪ませ神経、筋肉、内臓、果ては精神に不調を起こします。
「原因」は多岐にわたるストレスであり、痛みや不調といった症状はあくまで「結果」です。
痛みや不調の最大の原因である、筋骨格の歪みをそのままにし、その場の痛みを取り除いても真の改善にはなりません。
まず手技療法で改善可能な筋骨格の問題を取り除き、日常生活その他のストレスを無くし、肉体的精神的に健全な状態でこそ根本的な解決が可能となります。
身体は悪化する順番がある
人間は卵子と精子が受精し、最初は魚の様な形状から徐々に人間の姿になります。
その時に骨格は背骨から出来上がり、胸から湾曲していきます。
その背骨の湾曲を「一次湾曲」と呼びその後、脚、首頭の順番に形成されるのが「二次湾曲」と呼びます。
この湾曲の順番が実は重要で、骨格に奇形や特殊な条件が無ければ痛みや不調が発生するのは
背骨→脚→片腕→首頭の順となります。
背骨が一次湾曲で先ですが、同じ二次湾曲の脚と首頭に順番の差が付くのは、脚は常に体重を支えてストレスを受けていることに起因します。
したがって一時湾曲である腰に激しい痛みが有っても、二次湾曲にあたる下肢痛や首痛、頭痛がある方が重症度は高く進行しています。
普段頭痛もある方が、強い腰痛を感じ本人は腰痛の改善のみ希望しても、頭痛や首の症状まで悪化しているので、首頭の施術も行わなければ腰痛もすぐに再発します。
強く感じているのが腰痛でも、首や肩に進んでしまった症状を取り除かなければいけません。