呼吸器・咳のトラブル 60歳 女性
性別:女性
年齢:60歳
看護施設で働く60歳女性。学生時代は陸上競技。56歳からピラティスを始める。
平成22年 56歳。朝、起床時、夜就寝前、仕事中に軽度の喘息の症状が出始める。特に治療はしていなかった。
平成23年 この頃より年に3~4回大きな発作が起きるようになり喘息治療を開始する。漢方薬、内服薬、吸入薬(シンビコート)を朝晩1吸入ずつ。呼吸が苦しい時に1吸入。
平成24年 季節の変わり目に強い発作を起こすようになる。
平成25年 毎日吸入薬を朝晩使用。1日を通して呼吸が苦しく仕事中何度も咳き込んでしまう。低気圧が接近する時とイネ科のアレルギーの為6~8月頃は悪化する。
また、看護師という仕事柄、前傾姿勢で行う作業が多く元来の猫背と相まって頭痛を伴う肩こりがある。
平成27年6月 慢性的な喘息。常に呼吸が苦しく吸入薬は手放せない。
初回施術後呼吸が楽に感じる。4回目の施術後から吸入薬中止する。過労時や低気圧接近時以外、吸入薬は不要となる。
来院時の症状
呼吸苦しくカルテ記入時にも咳き込む。猫背強く背部の筋緊張、肩こりが伺える。
身体形態分析結果と施述方針
立位での状況
骨盤右側の押し上がりが見られ脊柱は右へ湾曲。骨盤、体幹ともに右前側へ巻き込み捻転する。猫背が強く肩甲骨の波形が低く、右側が写らず。モアレ波形の左右対称性が弱く左背部の筋肉の緊張が強い。
分析結果
骨盤の傾きから来る脊柱の湾曲、体幹の捻転は空気の通り道である気道も湾曲、捻転し発作時で無くとも気道を大幅に狭めている。更に猫背が周囲の筋肉に負担をかけ緊張を強くしており肩こりの原因にもなっている。
また身体の捻転は看護師の職務上の動作に大きな原因があると思われる。
施術方針
骨盤の押し上がりを軽減し歪みを整える。脊柱の湾曲、猫背を軽減し気道の確保と自律神経の正常化していく。首肩のコリ、背部の筋緊張が強いため猫背の軽減は段階を追って徐々に施術を加えていく。
施述による改善
初回施術後、施術終わり立ち上がった瞬間に「呼吸が楽になって身体が軽い!」と喜ばれ、翌日までその感覚は続きいつもならば毎日のように起こる発作は無かった。しかし翌々日には徐々に戻り発作が起きる。
5日後の2回目以降も更に呼吸、肩こりの症状は楽になりその持続時間も延長されていく。
2週間後、4回目の施術以降毎日2回行っていた吸入薬の使用を中止。服用していた薬も減量した。
まれに仕事や気圧の変化で咳き込むことは有るものの以前ほど重症化せず吸入薬の使用も月に1~2回程度になる。
患者様の声
Q1:当院を知る前に、どんなことで悩んでいましたか?
4~5年前より喘息の発作で苦しんでいました。ステロイドの吸入を限界まで使い今後どうなっていくのか不安でした。
Q2:何がきっかけで当院を知りましたか?
ホームページの喘息で検索しました。
Q3:当院を知ってから、すぐに来院しましたか?
はい
Q4:何が決め手となって来院しましたか?
薬を使用せず、治療できる点が大きかったです。
Q5:実際に利用された、率直な感想をお聞かせください。
1回目から効果が出ました。施術前苦しかったのが、別人の体になったかのように帰りは呼吸が深くできるようになりました。4回頃から吸入を使わなくなり疲れにくくなりました。今後どこまで変われるか本当に楽しみです。