副腎疲労のデメリットは様々
前回の骨盤、骨格の矯正が副腎の働きを活発に。副腎疲労デメリットからの続きになります。
1 うつ症状、疲労感など精神疾患関連
2 不眠症
3 アレルギー性疾疾患
4 自己免疫疾患
体外からの異物を異物を排除、攻撃する免疫系が自身の細胞、組織にまで攻撃してしまうのが自己免疫疾患です。免疫系の調整に付記人から分泌されるコルチゾールが使われるので「副腎疲労」が起きると自己免疫疾患が起こりやすくなります。 また自己免疫疾患の治療にはステロイドが使用されることが多く、当院でもアレルギー症状に対するステロイドの過剰な使用には大変な危機意識を持っております。 ステロイドを処方する側も「副腎疲労」とステロイドの使用との関係性に目を向けて安易なステロイドの使用を控え、適切に適量処方すべきでしょう。
5性欲低下、更年期障害の重症化
ホルモンの治療の順序として副腎、その次に甲状腺、最後に性ホルモンという優先順位があります。あくまで副腎というベースがありその先に甲状腺、性ホルモンがあり副腎の働きが正常であることがホルモン治療では前提となるのです。 性欲の低下は副腎の疲労でも起きます。副腎から分泌されるコルチゾールはコレステロールから作られますが副腎が健康でコルチゾールの分泌がされればDHEAを作り、更にそこから男性ホルモンが作られます。性欲に影響を与えるのは男女とも男性ホルモンなので、「副腎疲労」が起きたりストレスを抑える為に使われ枯渇すると性欲の低下となります。 また女性は卵巣以外にも男性ホルモンから女性ホルモンを作るルートがあり、「副腎疲労」が起きると女性ホルモンが不足し更年期障害を悪化させる原因ともなるのです。
6 糖尿病や高血圧
炭水化物や糖類を口にした時、急激に血糖値が上がりインスリンが分泌され血糖値を下げますが血糖値の下がり過ぎを防ぐため副腎から神経伝達物質のアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを分泌して血糖値を上げます。この急激なホルモン、神経伝達物質の分泌が副腎に大きな負担を掛け傷つけます。 また「副腎疲労」の状態は気分が落ち込みやすいので、炭水化物、糖類の摂取により分泌される「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの幸福感に依存しやすく、更に「副腎疲労」のスパイラルに陥ってしまうのです。
7 癌
「副腎疲労」になると女性ホルモンのエストロゲン、そこから作られるプロゲステロンのバランスが崩れ乳がんなどのがん細胞を生む原因となってしまいます。 これはプロゲステロンがコルチゾールの材料として使われてしまう事を「プロゲステロン・スティール」と呼び、生理前の頭痛、眠気などの月経前症候群を引き起こします。
8 子供の副腎疲労
ストレスに晒されているのは大人だけではありません。現在は子供の「副腎疲労」が増えています。食生活や育成環境、生活環境による影響が大きく現代病ともいえます。幼児期からの習い事、学校での試験、様々なストレスに晒されているにも関わらず食生活は乱れ、夜型になり睡眠時間も不足しています。深刻な問題と言えます。 骨盤、骨格の矯正が副腎の働きを活発に。副腎疲労デメリット その3へ続きます。 (参考資料:本間良子・本間龍介先生著 自分で治す!副腎疲労)