骨格の遺伝は9割弱
「親子だから顔がそっくりだね」「後ろから見ると父親そっくり」など、良く聞く会話です。 人間は親子間で「遺伝」があり血液の遺伝は10割、骨格の遺伝は9割弱と言われています。 また顔にも遺伝がありますが目の一重や二重、鼻の形などは親の性別、人種によって割合が変わってくるようです。
当然兄弟も似る
親から子へ身体上の特徴が遺伝するという事は当然、兄弟姉妹も顔や骨格が似る確率が高くなります。当院に施術を受けに来院される患者様でも親子、兄弟で似た症状の方々も多くおられます。
骨格、症状がよく似ているケース
左側の患者様は46歳肩こり、頭痛、筋筋膜性腰痛の女性。右側の患者様は49歳肩こり、頭痛、筋筋膜性腰痛の患者様。お二人は姉妹です。 足幅の具合に違いがありますが、モアレ写真の波形の現れ方が非常に似ていることが分かります。右肩甲骨付近と右臀部に強い波形が出て筋肉の緊張、体幹と骨盤が左前方に捻れ込んでいます。
お二人とも肩こり、頭痛、筋筋膜性腰痛、自律神経の不調といった共通する症状をもち職業も養護学校の教諭という環境がここまで骨格形態を似せたのでしょうか。
兄弟姉妹の骨格の歪みが似る3つの理由
1. 血縁関係・遺伝
骨格の形成において血縁関係があるという事は非常に大きな理由となります。
2. 成長環境
成長期に同じ食事、居住環境も同じで養育者(親など)が同じという事は骨格成長にも大きく影響します。また家族経営の商売や職業は次の「職業的理由」に大きく関係します。勿論兄弟でまったく違う職業に就く場合もありますが、同じ、または似通った職種に就く可能性が高いと言えます。
3. 職業的理由
職業による長時間に及ぶ同一姿勢、職務的に必要な反復動作は骨格の歪みをもたらします。当院でも建築系の職人や調理師、システムエンジニアの患者様などはモアレ写真撮影時に、特徴的な波形を表すことが数多くあります。先の例に挙げたお二人は職業的にも似通った環境に居り、職業的環境が歪みに現れています。
兄弟姉妹は骨格由来の痛み、症状が似る
先ほどの3つの理由により骨格の歪みが類似することで関節や筋肉でのトラブル、痛みの箇所が重なるケースがあります。 もし身近な兄弟姉妹の方が「最近腰が痛い」「肩が凝って辛い」と言い始めたらご自分に照らし合わせて下さい。過去に同じような症状で有効な治療を受けられたらその治療を勧めることも有効化もしれません。またこの先ご自分の身にも同じような症状が起きるかもしれません。