睡眠は大事なオーバーホールの時間
「風邪をひいたら寝なさい」「疲れたから寝る」 誰でも疲労したり身体の不調があると眠って体調を整えるものです。
当院の患者様にも疲れた顔をしていたり、施術をしても筋肉が緩みづらいと「寝不足なんじゃないかな?」と思い、伺ってみるとやはり「寝不足だ」という返事がほとんどです。
睡眠は身体の疲労をとり体力を回復したり、病気や怪我など身体に負ったダメージを治癒する大切な時間です。
睡眠不足とはそういった不調を翌日に残し徐々に蓄積させてしまう悪習慣なのです。
理想的な睡眠時間は7.5時間
昔から「8時間睡眠」というフレーズをよく聞きます。
8時間くらいが理想だと民間レベルでもわかっていたのでしょう。
睡眠のサイクルは90分で一区切りで浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠が交互に訪れるといわれています。
これを睡眠サイクルを一晩のうち3~4回繰り返します。すると90分(1時間半)の5倍で7.5時間。床に入ってからの寝入りに30分前後で約8時間というところでしょう。
7.5時間睡眠をしたグループと少ないグループ、多いグループの3つに分けて記憶力や判断力のテストをした結果、7.5時間睡眠をしたグループが最も良い結果を残したという研究結果もあるほどです。
ただし個人差はある
もちろん性別や年齢、骨格や生活環境や習慣の違いなどからそれぞれ適正な睡眠サイクルがあり、7.5時間というのはあくまで平均的な数値であり個人差は存在します。
人によっては6時間以上寝ると頭が働かないとか9時間は寝ないと一日眠くてしょうがないなど。
大事なのは良質な睡眠を適切な時間確保し翌日すっきりと目覚めることが出来るかなのです。
7.5時間というのは多くの人が快適と感じた数値であって、あくまで目安だと考えてよいでしょう。
良質な睡眠のコツ
1つ 体温を上げておく
良質な睡眠をとるには入眠前にある程度体温を上げておくことが重要です。
睡眠に入るとエネルギーの消費を抑える為、徐々に体温は下がっていきます。
入眠から覚醒まで体温の差があると睡眠の質は向上します。睡眠前に体温を上げるのに手っ取り早い手段といえば入浴でしょう。
ただし熱めのお湯に入るの交感神経を活発にしてしまい睡眠には適していません。
40度以下くらいの少し温めのお湯に20分前後ユックリ浸かるのが好ましいでしょう。
冷えた身体で眠ってもよい眠りはできません。
2つ 食事は2時間前に
睡眠と食事の間隔が近すぎると、睡眠中に血液が消化器官に集中し睡眠の質が低下します。
食後2時間くらいは間を置きましょう。一日の食事の内容も偏りなく動物性蛋白質、特に赤み肉を意識して摂るようにしましょう。赤
み肉には睡眠に関係するホルモンの材料、トリプトファンというアミノ酸が多く含まれています。
3つ 携帯やゲームをしない
若い世代に多いのが就寝前にスマホでSNSをしたりゲームに興じたりすることです。
スマホなどの光源を凝視するこういった行為は刺激となり交感神経を優位にしてしまいます。
仕事の事を考えて頭を働かせてしまうことも交感神経を優位にしてしまうので同様です。
良質な睡眠をとることは健康の土台となる
冒頭でも睡眠不足の患者様は、施術の効果が上手く発揮できない場合があると書きました。
逆に良い睡眠がとれていると施術の効果もより発揮されやすくなります。
当院ではバランスの良い食事を摂り、バランスの良い骨格形態を保ち、良質な休息、睡眠をとることが健康の基本となっていると考えます。
皆さんもぜひ良い睡眠を心がけて下さい。