肩が痛い?それ、もしかして「四十肩」かも!
こんにちは、にいのみ整体院のジュンです。
「肩が上がらない」「服を着るときにズキッと痛む」「後ろに手が回らない」 こんな声、夏でも冬でもよく耳にします。特に40代から50代にかけて増えてくるこの症状。
そう、それが噂の「四十肩(五十肩)」。
だけど!
「四十肩って年のせいでしょ?」 「ほっとけば治るって聞いたけど…?」
──そんな声に、僕はツッコミたい。
「肩しか見ないで四十肩を語るなんて、話にならない!」
今日は“ジュン流”に、四十肩を全身から読み解きます。
読み終わるころには、「四十肩」に対する目の色が変わってるかも!?
四十肩って、結局なに?
正式には「肩関節周囲炎」。
名前の通り、肩関節まわりの筋肉、腱、関節包、滑液包、靭帯などが炎症を起こして固くなったり、癒着したりする状態です。
発症のピークは40代〜60代。 利き腕、非利き腕どちらにも出ることがありますが、生活スタイルに大きく左右されるのが特徴。
典型的な症状
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肩を動かすとズキッと痛む
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動かさなくてもズーンと重だるい
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夜になると痛みが強くなる(←これが夜間痛)
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髪を結ぶ、シャツを着るなどの日常動作が難しい
四十肩の“原因”は肩だけじゃない!
僕の経験上、「肩だけ」が原因の人なんて、いません。
肩は“身体の交差点”。 下からの影響(骨盤・肋骨・横隔膜)も、上からの影響(頭蓋・顎・頸椎)も、全部集まる場所です。
具体的にはこんな連鎖が起きています:
肩甲胸郭リズムの破綻
肩甲骨と肋骨の動きが連動しなくなると、肩関節の運動が不完全になります。
胸郭上部の硬さ(特に第1〜4肋骨)
腕を前から上げる「屈曲」の動きには、胸郭の“膨らみ”が不可欠。ここの可動性が失われてる人、多いです。
横隔膜や肝臓・胃のファシア(膜)緊張
内臓の位置異常が肩甲骨の動きに干渉します。特に右肩の制限では、肝臓由来のケースが多々。
骨盤・仙骨ブロック
骨盤の傾きや仙腸関節の硬さが、反対側の肩に“ねじれストレス”として出ることも。
頭蓋骨(蝶形骨・側頭骨)のゆがみ
脳を包む硬膜のテンションが脊柱に伝わり、結果的に肩甲帯の制限に……。
なぜ“放置”しちゃいけないの?
「四十肩は自然に治るからほっといて大丈夫」
──って、本当?
半分ホントで、半分ウソ。
確かに、軽度の人は半年〜1年くらいで痛みが収まるケースもあります。
でもね、放置して“動かないまま”時間が経つと、関節包の線維化(癒着)が進行し、文字通り「氷のように固まった肩=フローズンショルダー」になってしまいます。
そうなったら、リハビリや施術をしても、回復までに年単位かかることも。
さらに怖いのは──
「動かさないことで、他の部位が巻き込まれる」という連鎖。
肩をかばって背中が張る → 首が痛くなる → 呼吸が浅くなる → 自律神経の乱れ → 不眠 → 倦怠感 → イライラ → 悪循環……
放置は、禁物です。
整体でできること
にいのみ整体院では、「肩だけ」を診ることはありません。
まず骨盤・胸郭・頸椎のチェック。 内臓の可動・位置もチェック。
そのうえで肩関節そのものの可動、筋膜の滑走、皮膚の張りまでみます。
特に重視しているのが、
胸郭と肩甲骨の連動回復 肩関節包のリズム再教育 肝臓・胃の膜系テンションリリース
触れる場所は多岐にわたりますが、やることはシンプル。 「全体を整えれば、自然に肩が上がる」
これが、うちのスタイルです。
セルフケアも忘れずに!
施術で整った状態をキープするには、日々のセルフケアが鍵。
壁前腕スライド → 壁に両腕をつけて、肩甲骨を意識しながらスライドアップ。
胸郭ひらきストレッチ → 両手を後ろで組み、肩甲骨を寄せながら胸を開く。
横隔膜ほぐし呼吸法 → 仰向けで寝て、息を吸いながらみぞおちを膨らませ、吐くときにストンと落とす。
※痛みが強いときは、無理に動かさないこと!
まとめ:肩だけ見るな、全身を診ろ!
「肩が上がらない」という現象の裏には、実は驚くほど多くの「関係者」がいます。
そしてそれを見逃したまま「肩だけ」を施術していては、四十肩は完治しません。
ジュンは言いたい。
「肩に出たサインを、全身で読み解ける人に診てもらおう」
それが、あなたの「四十肩の卒業」への一歩です。
次回は、「夜間痛」編!
痛みで眠れない、寝返りが打てない、そんな夜の地獄……。
なぜ夜になると痛むのか? どうやって眠りの質を取り戻すのか?
優しく解説しますので、ぜひお楽しみに!