脊柱管狭窄症は整体で治るの？ ― できること、できないことを正直にお伝えします

こんにちは。にいのみ整体院の新野見です。

病院で「脊柱管狭窄症」と診断されたけれど、手術はできれば避けたい。
薬を飲み続けるのも不安…。
そんな中で「整体でよくなるのか？」と希望を持って調べている方も多いと思います。

結論から言うと、整体や手技療法でできることはあります。ただし、限界もあります。
この記事では、「何ができて、何ができないのか」を、専門用語を極力避けて、わかりやすくお伝えしていきます。

「脊柱管狭窄症」ってどういう状態？

背骨の中には、「脊柱管（せきちゅうかん）」という神経の通り道があります。
そこには、脳から続く“脊髄”や“馬尾（ばび）神経”という大切な神経が走っています。

ところが、加齢や姿勢のクセなどによって、背骨の一部（靭帯や椎間板、骨など）が変形・肥厚してしまい、
この神経の通り道が狭くなってしまう――それが脊柱管狭窄症です。

よくある症状は？

• 歩くと足がしびれてきて、休むと楽になる（間欠性跛行）

• 腰を反らすと痛みが増す

• 足が重だるくて長く歩けない

• お尻や太もも、ふくらはぎの痛み・しびれ

これらの症状は、「神経への圧迫」と「血流の不足」から起きていることが多く、
進行すると、排尿障害や日常生活への支障も出てくることがあります。

整体でできることと、効果が期待できる領域

では、こうした症状に対して、整体でできることはあるのでしょうか？

答えは 一定の範囲でありです。

1. 神経圧迫を間接的に軽減する

整体では、狭くなった脊柱管そのものを直接「広げる」ことはできません。
ですが、その周囲の筋肉や靭帯の緊張をやわらげることで、
脊柱管への圧迫を少しでも減らすことは可能です。

たとえば：

• 背中や腰の筋肉が緊張していると、背骨がさらに圧迫方向に引っ張られます

• 骨盤のゆがみや姿勢の悪さで、神経が“ねじれて”通りづらくなっていることも

こうした外側の力を調整して、身体全体のバランスを整えることで、
「痛みが和らいだ」「しびれが軽くなった」といった変化が起こるのです。

2. 血流を改善し、神経の回復を助ける

神経が“栄養不足”になると、感覚が鈍ったり、しびれたりします。
整体では、筋膜や関節の動きを整えて血行を促進することで、神経の回復を手助けできます。

とくに、腰だけでなく臀部（お尻）・太もも・ふくらはぎまで含めた神経のルート全体を緩めることで、
「歩ける距離がのびた」「足の力が戻った」と感じる方も少なくありません。

3. 姿勢の改善による負担軽減

脊柱管が狭くなった状態でも、正しい姿勢・動き方を覚えることで症状を抑えることが可能です。

整体では、

• 骨盤の前傾・後傾を調整

• 背骨のS字カーブを整える

• 座り方・立ち方・歩き方の指導

といったアプローチで、「痛みが出にくい体の使い方」へと導いていきます。

整体でできないこと　治療対象外・要医療連携

もちろん、整体では対応できないケースもあります。

1. 脊柱管そのものの狭窄を物理的に広げること

骨が変形してしまっている場合や、黄色靭帯の肥厚（分厚くなっている）によって神経が圧迫されている場合、
整体では直接それを削ったり除去したりすることはできません。

そのため、MRIで明らかな神経圧迫があり、

• 排尿や排便に異常が出ている

• 両足の感覚がなくなってきた

• 日常生活すら困難になっている

このような状態であれば、病院での専門的治療（薬・ブロック注射・手術）をおすすめします。

2. 神経そのものの損傷を修復すること

神経は一度強く圧迫され続けると、変性（ダメージ）を起こすことがあります。
こうなると、整体だけで回復するのは難しく、リハビリや医療的処置との連携が必要になります。

診断名ではなく状態をみる

重要なのは、「脊柱管狭窄症＝絶対に整体では無理」と思い込まないことです。
同じ診断名でも、

• すでに変形が進みすぎている人

• 画像では狭窄があっても、症状が軽い人

• 一時的な筋緊張で神経が圧迫されている人

では、対処の仕方がまったく違うのです。

整体では、画像だけでは見えない部分――
「動き」「筋肉の状態」「神経の反応」「呼吸」「感覚の変化」などを総合的に見ながら、
最善策を提案します。」

※個人差はありますが、状態に応じた適切なアプローチをすれば、症状の緩和や機能の回復は十分に目指せます。

まとめ「脊柱管がまずは狭くなっていても、症状が減少する可能性はある」

脊柱管狭窄症は、構造だけでなく「使い方」「血流」「神経の過敏さ」など、
多くの要素が絡み合って症状が出ています。

だからこそ、

• 正しく整える

• 動かし方を変える

• 緊張をゆるめる

• 痛みに振り回されない

これらを丁寧に積み重ねることで、「まだ手術じゃなくても大丈夫だったんだ」と思える方が増えているのです。

にいのみ整体院では…

にいのみ整体院では、脊柱管狭窄症と診断された方にも、
状態を詳しく伺い、生活・姿勢・動作まできめ細かく対応しています。

• まずは医療機関診断を

• 整形外科との併用もオススメします

• 必要があれば医師の再診をおすすめすることもあります

• 「卒業できる整体」を目指しています

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