頚部の「けん引療法」は効果があるのか?
肩こり、頭痛、首の痛みや手のしびれを感じ、整形外科を受診すると頚部の「けん引療法」を勧められる事が多くあります。
「けん引療法」の効果・目的として言われているのは
1.頚部で狭くなった背骨の隙間を広げることで、椎間板の圧力を減少させ、神経圧迫を取り除き首や手の痛みやしびれを緩和させる。
2..ストレッチ効果で、緊張した筋肉を弛緩させる。
ということになるのですが、当にいのみ整体院に通院されている患者様の中には 『整形外科で「けん引療法」を続けたが一向に症状が改善されない!』 『首が痛かったのに「けん引療法」をしたら腕にまで痛みが出てしまった!』 『肩こりや頭痛が全然軽くならない!』 と、症状の改善がなされないだけでなく、「けん引療法」を行ったが故にかえって症状が悪化してしまったと訴える患者様も少なくありません。
ほとんどの「けん引療法」は座った状態で治療する
整形外科での「けん引療法」は、基本的には椅子に座った状態の「垂直けん引」が主である為、けん引後またすぐに頚椎部へ重力がかかり、椎間板が元に戻りやすくなります。
筋肉をしっかり緩めない状態で行う為、安全性が高いとは言い切れない
また、整形外科では「けん引療法」を行う際に、電気治療や温熱治療を行う事が 多いのですが、少し温めたり電気を流したりするだけでは筋肉の緊張は緩みきらず その状態で物理的に筋肉を引っ張ってしまうという事は筋肉を傷めてしまう危険があります。
けん引後、すぐに動いてしまう為良い状態をキープできない
本来であれば、「けん引療法」は身体に多少なりとも負荷をかける事になるので、治療後は 少しの間安静にしているのが望ましいのです。しかし終わったらすぐに動き出してしまうのでせっかく間隔が開いた頚椎が狭まってしまい再び神経を圧迫してしまうのです。 「家に帰ったら痛みやしびれが元に戻った」という声にはこういった理由があるのです。
「けん引療法」の効果を最大限に発揮するための3つのポイント!
- 頚部に重力のかかりにくい仰臥位(仰向け)でけん引する
- けん引を行う前に、首・肩の筋肉の緊張をゆるめておく
- けん引後、しばらく休憩をして身体の状態を安定させる
この3つのポイントを徹底することで頚部で狭くなった背骨の隙間が広がりやすく、回数を重ねる事で良い状態をキープする事ができるのです。 にいのみ整体院ではこうして「けん引療法」の効果を、高い安全性で最大限に発揮することで、肩こり頭痛などの症状を大きく改善出来るのです。