何をしていても背中が張る
背中が張っている、突っ張る、という症状の方はいらっしゃいますか?あまりにも一日中続くので病院で検査を受けたが原因がはっきりとしない。そう言って来院される患者様が少なからず居られます。大半は筋肉の緊張によるものですが中には内臓にトラブルを抱え背中の張りとして現れる場合もあります。不安を感じる場合は信頼できる医療機関にて検査を受けることをお勧めします。
原因は大きく6つ
原因1 仕事で背中の筋肉に負担を掛けて緊張させてしまう
長時間のデスクワーク、パソコン作業で同じ姿勢、不良姿勢をとり背中に負担を掛ける。また肉体労働や職人などは重量物や工具などを使うため偏った姿勢が多く背中の筋肉を緊張させてしまいます。
原因2 運動のし過ぎ、または運動不足
ゴルフの様に大きなスイングで身体を捻る動作をするスポーツ。またはほとんど運動せず身体を動かさない場合も背中の緊張させます。運動不足の方は筋力が弱く猫背になり易いのも更に悪化させる原因です。
原因3 気候の変化
温暖な季節は血流が良く筋肉も強張りにくいものです。しかし季節が移り気温が下がるようになりおと、筋肉は体温を上げようとガタガタと震えて発熱します。当然筋肉は硬くなり背中も張りやすくなります。
原因4 自律神経の失調
不規則な生活、睡眠不足や過度のストレスなどで自律神経の働きが乱れ常に交感神経が優位になり筋肉が緊張し背中が張ってしまいます。
原因5 栄養バランスの悪い食事
偏った食事も筋肉を緊張させたり、自律神経の働きを乱す遠因となります。5大栄養素の炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂るよう心がけます。 特に気を付けたいのがカルシウムとマグネシウムの摂取で、この2つのミネラルは筋肉の収縮と弛緩に重要な働きをしてるので意識して摂るようにしましょう。
原因6 骨格の歪み
先天的な側弯症、猫背や骨盤の歪みも背中の張りを生む原因です。先天性のもの以外は日常の意識次第で悪化を軽減することは可能です。足組や猫背、左右非対称の体勢には注意し偏りが出無い様に気を付けましょう。
背中は体の中でも鈍感
背中は体の中でも痛みを感じる神経が少なくまばらで他の部位に比べ鈍感です。これは反対側の腹部には大事な内臓があり外部の刺激から守るためだと思われます。 人間は強いストレスに晒されると背中を丸め生命活動に重要な内臓がある腹部を隠し、背部で守る防御姿勢を取るため痛みに鈍感であるほうが都合が良いわけです。
鈍感である為「背中の張り」は重症化しやすい
張りや痛みは不快な刺激であると同時に、身体を守るためには必要な面もあります。しかし神経の分布がまばらな背部はそういった刺激を受け取りづらいので重症化して初めて「背中の張り」に気づくのです。
重症化する前に日頃のケアを
背中の張りを予防したい場合は適度なストレッチや休息である程度リスクを軽減できます。もしどうしても「背中の張り」が気になる場合は、姿勢や骨格の歪みを確認できる治療院でケアすることをお勧めします。