自分に合う枕を見つけるのは難しい
肩こりや首こり、頭痛を患い来院される患者様がよく
「今まで何万円も使ったが自分に合う枕が見つからない」
「枕が合わないからなかなか寝付けない」
という言葉をいただきます。
「睡眠の質の重要性」はこのブログでも触れてきましたが、近年では多くの方が睡眠の重要性や健康に及ぼす影響を考え、枕をはじめとした寝具に注目が集まっています。
しかし寝心地を追求した低反発枕や健康効果を売りに、磁気を応用した磁気枕など沢山流通していますが、未だ来院される患者様から「合う枕が無い」という言葉が後を絶ちません。
一般的な角度は15度
理想の枕を探していると良く聞く言葉です。
脊柱の生理的曲線に合わせ、仰臥位(仰向け)になった時の角度にしているのでしょう。沢山流通している様々な枕の大部分がこの角度に合わせ設計されていると思われます。 これは大部分の方の平均値をとった数値です。
重度の痛みや骨格に強い歪みがある方、またそれはなくとも寝具の具合、ベッドが柔らかく沈みすぎる、また硬すぎて沈まないなど体格や好みにより15度という角度では合わないことも当然あります。
施術の時の枕が一番良い!の患者様
当院は施術後、仰臥位(仰向け)で休む時間があり、殆どの患者様が短時間に心地よく眠られます。
どのマクラを使っても合わなかった患者様も、寝不足も相まって熟睡され施術終わり、起きると「これはどのメーカーの枕?今までこんなに寝心地が良い枕初めて」
と驚かれていました。
この時は施術を受け骨格の歪みが減少、筋肉が弛緩し副交感神経が優位で眠りやすい状況だったことも加味しなければなりません。
しかし、帰宅後も同じような枕を使い睡眠が飛躍的に良化して、「これで枕の心配が無くなった」と喜ばれていました。 その枕がこれです。
1分でできる「タオル枕の作り方」
まずバスタオルを二つ折りにし、さらに半分にします。 首のカーブにあわせ3分の1まで丸めて上半分を折り、とりあえず完成。首の生理的曲線に合わせた丸みがポイントです。 他で紹介している「タオル枕」はこのカーブに合わせた丸みが無く、長時間使うと首肩に負担を掛けます。 自宅で使う場合は寝具の沈み等もあり,場合によりタオルの枚数を増やし高さを出すと良いでしょう。
自宅で長時間使用する場合におススメな「タオル枕の作り方」
先ほどの枕にさらに二つ折りのタオルを被せて、上下を折り込み 好みにより左右を折り込めば完成です 「硬めがすき」という方は間に硬めのタオルを挟むと弾力性のある枕になります。
タオル枕には良い点がこんなにあります
その1 自分の体格に合わせ調整できる
タオルの枚数を増やす、折り目や重ね方を調整すればあらゆる体格の方にも容易に合わせられます。
その2 旅先などでも簡単に作れる
どうしても旅館の枕は合わないと自宅の枕を持参する方が稀におられますが(私の知り合いにも2人いました)かさばるし持ち運びが大変です。
タオルならば隙間に入れ易い上に、荷物を包む緩衝剤の代わりにも出来ます。
その3 素材を変えれば気候や湿度の変化にも対応できる
寒い冬にはふんわりと毛足の長い素材、暑い夏には目の粗い通気性の良い素材で作れば快適です。私は暑い時は保冷剤を中に入れる時もあります。
その4 経済的で衛生的
高い枕を買ったものの使ってみたら合わずに放置している、なんて方は良くおられます。タオルですから家に有りますね? 洗えばよいので衛生的です。
もし枕が合わずに買おうか迷っている方、タオル枕を試してください。慣れれば1分もあれば自分好みの枕が作れますよ。