頭・肩のトラブル 48歳 男性
頭痛 肩こり 筋筋膜性腰痛、建築士の48歳男性
頭痛 肩こり
学生時代から時々頭痛、肩こりがあったが社会人になりデスクワークが長くなり頭痛と肩こりに悩むようになる。
平成20年11月 頭痛を発症すると通常の頭痛薬では痛みが治まらなくなる。
平成21年1月 頭痛専門外来で受診し投薬を受けるようになる。
頭痛は夜中に発症することが多く痛みの為に目覚めてしまい朝まで苦しむ。頻度は月に1~2回程度で一度発症すると2~3日は続き、頭痛外来で処方された頭痛薬も効かなくなり、仕事を休まなくてはいけなくなる。
筋緊張性腰痛腰
長時間のデスクワークで背中の張りが強くなる。身長が186センチの長身の為、パソコン作業や図面を設計する場合見下ろす度合いが強く背中全体、首肩への負担が大きく頭痛の一因にもなっている。
20代にぎっくり腰をし、その後5~6年は季節の変わり目などで痛みを感じ荷物を持ち上げると痛めた事もあったが、幸い最近ではそういった突発的な痛みは無い。
股関節臼蓋形成不全
学生時代から運動時に股関節前面(ソケイ部)に引っかかる様な感触があった。最近、スポーツクラブに通い、スタジオでエアロビクスのレッスン等を行った後や長時間椅子に座った後、股間節前面や臀部に痛みを感じる事がある。
来院時の症状
来院前日にも頭痛があり仕事は休み、痛みの為夜に充分な睡眠がとれなかった。施術、検査前のカルテ記入時にも猛烈な頭痛に襲われ10数分、カルテ記入を中断してしまい頭痛発症時には声をかけても反応できず身動きの取れない状態になってしまう。
また背部全体に強い緊張が見られたが、激しい頭痛の為ほとんど自覚は無い。
身体形態分析結果と施述方針
立位での状況
右の骨盤が上がり右臀部に若干強いモアレの波形が出る。左右の対称性は比較的保たれているが、肩甲骨の突起を示す位置が低い。これは背中が丸まり猫背になっている事を示す。体幹がやや捻転し左肩が巻き込む。
分析結果
骨盤の右側の押し上がりにより左背部の筋肉が緊張しており肩甲間部の張りの原因となる。体幹の捻転も背部、頚部の筋肉の緊張を強くする。
肩甲骨から頚部までの波形が細かく出ており、猫背が強い。これも肩こりや頭痛の原因となる。
股関節の形成不全はアレ写真での視認は出来ないが、運動分析、圧診、患者様本人からの問診で充分疑われる。ただし左臀部に強い波形、筋肉の盛り上がりが確認できる。
施術方針
骨盤の押し上がりを整え左背部の緊張、捻転を減少し股関節の向きを整える。左股関節の変位し巻き込んだ位置を引き戻し臀部の緊張を軽減。
体幹の捻転、筋肉の緊張を軽減し上半身、特に頚部、頭部の筋肉を仰臥位の施術で緩めていく。
施述による改善
初回施術後、激しい頭痛は来院前の1/5程度に減少し身体全体の緊張、鈍重感も改善された。帰宅後も頭痛の程度は軽く、翌日後頭部に張り感があったものの半日で消失。出勤も出来た。
時々頭痛を感じる事もあるが症状は以前に比べ軽減、欠勤も激減した。
背中の張り、運動時の股関節痛も改善されほとんど気にならなくなっている。
現在は2~4週間に一度程度来院している。
患者様の声
頭痛になやまされてもう一年になりますが、様々な診療科で検査を受けても原因が分からず、頭痛の専門外来で片頭痛という診断を受けました。
ずっと投薬は受けておりますが回復の兆しが無いまま、はりや整体などにも通ってみましたが効果は有りませんでした。
1か月ほど前、ホームページで積んが見つけた当院に通いはじめ体全体のバランスについてのご指導を受けながら施術を行って頂くと身体の底からリラックスでき頭痛の発生もこの1か月で1回だけで本当に助かっています。
週2回、通院しておりますが毎回ていねいに時間を掛けて施術して頂き施術を受けた日は深く長くねむる事ができるようになり、又、日常的に姿勢が良いと褒められた事もありました。このまま頭痛もなくなり体全体のバランスを伴っていけるよう施術を受け続けて行きたいと思います。