椎間板ヘルニアになるには理由(ワケ)がある。
椎間板ヘルニアは背骨の間にある軟骨、椎間板が押し出された状態をいいます。
普通にしていれば椎間板は押し出されることは有りません。
重いものを持ったりスポーツをしたり長時間同じ姿勢や動作のくり返しで、椎間板に過剰な圧がかかり本来あるべき部位から押し出されてしまうのです。
四足歩行する動物と違い、人間は二足歩行をするので垂直に起立する脊柱は常に重力の影響を受けています。
椎間板ヘルニアを発症しやすい理由があるのです。
ヘルニア=痛みではない
ただ椎間板が押し出されたでは痛みは感じません。
押し出された椎間板が脊椎から出る神経を圧迫してはじめて、痛みや痺れを感じさせるのです。 「椎間板ヘルニアになった!」と「腰が痛い!」はイコールではないんです。
椎間板は再生、修復しにくい
椎間板は主に線維輪と髄核いう組織で出来ており80%は水分です。
しかし20歳頃を境に徐々に水分が抜けていき、柔軟性が減っていきます。
しかも血管が通っておらず栄養が届かないので再生、修復がされにくいのです。
椎間板がなぜ片側に「押し出されるのか」
椎間板ヘルニアの場合、椎間板は左右どちらか強い圧力がかかった側に押し出されます。
この原因の多くは「身体の歪み」さらに詳しく言えば「骨盤の押し上がり」なのです。
例えば骨盤の右側が押し上がると腰椎の椎間板の右側に強い圧がかかり、椎間板の柔軟性を上回る強い圧がかかった時、椎間板が脱出(ヘルニア)します。
骨盤の歪みの原因とは?
遺伝や病気をのぞき骨盤の歪みを生む大きな原因が、スイングなどで身体の片側の筋肉ばかり酷使するスポーツや肉体労働。
また日常生活においても椅子に腰かけて足を組んだり、胡坐、横座りなどの左右アンバランスな動作が骨盤の歪みを生む大きな原因です。
原因が分かれば対策が具体化する。心がけたい3つの対策。
骨盤の歪みを回避したいなら、左右のアンバランスを生む職業やスポーツ、日常動作は避けるべきですがなかなかそうも行きません。
1 職業やスポーツであれば反対の動きも取り入れて極端な歪みを防止する
野球やゴルフでは逆向きにスイングしてバランスを整えるようにします。
2 足組みや横座り、胡坐など骨盤、股関節に負担を掛けることは控える
骨盤を歪ませるばかりか、関係の深い股関節の変位や筋肉を硬く緊張させる原因になります。
3 睡眠、休息を充分にとりその日の疲労はその日のうちに解消する
その為には質の良い睡眠が重要になります。人間は睡眠時に身体の不調や筋肉の疲労を回復させ、骨格の歪みも調整します。
睡眠の質の向上は非常に重要ですが患者様の中にも軽視する方が度々見られます。
以上の3つは歪みの対策として基本といえるでしょう。
どうしても不安を感じるなら当院をはじめ、身体の歪みを的確に分析、改善できる医療機関や手技療法などをおすすめします。